写真の豆腐みたいなのはプリンです。
牛乳が余りに余って、先日の固めるタイプのプリンを牛乳2リットル分、
作りました。
1つは図書館へ。
小分けするのも手間だし、冷蔵庫に入らないし、というわけで、
ドーンといっちゃいました。
さて、
夕方、仕事から帰ろうとしたら、タイヤがへしゃがっている。
さあ、どうするか。
スペアタイヤはある。
ジャッキも積んでいる。
自分でタイヤ交換できるだろうか。
たまたま一緒に職場を出た仲間たちがいたので、
助けてもらってやってみようということになったが、
スペアタイヤが外れない。
説明書を車に乗せていない。
とりあえず、JAFを呼ぼう。
でも到着まで1時間以上かかるとのこと。
もし、到着までに作業ができたら、電話しますと連絡して、
作業を続けることにした。
右往左往する私たちを見かねて、通りがかりのお兄さんが、
手伝ってくれることになったが、タイヤが外れないことには始まらない。
タイヤは車体の下(外側)に貼り付いている。
レンチで緩めようと思っても、サイズが合わないのだ。
ネットで探し回ってもらって、ようやく外し方がわかった。
トランクの底にナットが付いていて、
それを回すと、タイヤが降りてくるという仕組みだ。
ナットを回すとタイヤはワイヤーにつながっていて、ぶら下がって降りてきた。
オーッ。
そこからは速かった。
ジャッキで車体を持ち上げ、サササーッとタイヤ交換完了。
自分でしたみたいに書いているが、
これは全て、外出から戻ってこられた図書館の館長がしてくださった。
館長は車好き。鮮やかな手さばきで、交換してくださった。
この日は、パンクして職場の人たちには迷惑をかけてしまった。
でも、みんな力を貸してくれた。通りすがりの人まで快く協力してくれた。
大変だったけど、あったかい気持ちに包まれて、幸せを感じていた。
そして翌日、
タイヤを修理してもらおうとタイヤを買ったお店に行ったが、
「タイヤは本来、修理するものではないんです。
応急処置はできますが、それはあくまで応急処置で、
タイヤ交換が基本です」と、説明を受けた。
「それに、空気が減った状態で、走ってしまっているので、タイヤの側面が
焼け付いているかもしれません。最悪の場合バーストするかもしれないので、
取り替えないと危険です。」とも言われ、新品を買うしかない状況に追い込まれた。
けれども修理してもらおうと思っていた私には、納得できず、
何とか修理してもらおうと、
「修理の方向でお願いします」と食い下がった。
「では、どこがパンクしてるのか調べるだけ調べてみましょう」と、
言ってくださったが、タイヤに空気を充填しても、漏れがわからないとのこと。
「もしかしたら、車の重量がかかれば、どこからか空気が抜けるのかもしれないですが、外した状態では空気の漏れは確認できません。このままの状態で乗られますか?」と提案された。
私としては、あんなにへしゃがっていたタイヤを修理もせずに乗るなんてできないよ。
それに、このタイヤじゃバーストするかもしれないって、さっき教えてくれたのに、
このまま乗ったらどうかって、矛盾してるとしか思えなくなってしまった。
このまま乗るのも嫌だし、かといって新しいのに取り替える心積もりもできていない。
一応見積もってもらったが7万円するとのこと。前だけ変えるにしてもその半額。
悩んでいたら、別のお店(別の会社)を勧められた。
「タイヤ専門のお店なら、もっといい機器があって、パンクを見つけることができるかもしれません。何の確証もないけれど、可能性はあるでしょう。」
迷惑なお客になっているのかもしれないなと思いながら、
「じゃあ、一度そのお店に行ってみます。」と言って、
車で15分ほどのそのお店に行ってみた。
ガーン。(T_T) まさかの定休日。
こうなったら、ディーラーに行こうと思ったが、そこも定休日だった。
もう、どこへ行っていいのかわからなくなり、
夫へ電話をかけたり、図書館の人たちに連絡を取っていたら、
館長がネットで調べて、お店を探してくれていた。
藁にもすがる思いで、また15分かけて、お店に行くと、
年配の男性が、誘導してくれて、車を降りるなり、
「後ろあけていい?」
と、私は一言も喋ってないのに、トランクからタイヤを下ろし、
パンクだと察知して修理に取り掛かってくれた。
私がお店に入る前から、スペアタイヤを見て、パンク修理のお客だと思われたのだ。
1人がタイヤを洗っている間に、もう1人が巨大なタライのような水槽に水を溜め、
タイヤを沈めて空気漏れをチェック。その間に3人目の人が車体をジャッキアップしてタイヤを外して、スタンバイ。
それまでの私の不安は、風が黒雲を追い払うように、一瞬にして消えて行った。
この人たちに任せよう。このタイヤ修理のプロなら大丈夫。
ところが、水槽に沈められたタイヤからは、泡が確認できなかった。
「おかしいなあ、どこからも漏れてないわ。たまに、あるんやけどな、一年に一回くらいかな。穴は開いてなさそうや。このまま乗っても大丈夫やで。ただ、バーストしたらあかんから、一応ホイールから外して、中を調べとかなあかんな」
結果、「焼き付いてないから大丈夫。何で空気が漏れたのかはわからへんけど、
様子見てみるしかないな」と。
そうなのだ。初めのお店と同じことを言われたのだ。
漏れている箇所がわからない。このまま乗って、様子を見てみたらどうか。
結果的には同じ結論だった。
でも、今度は、様子を見てみようと、私も思えた。
最初に言われた時は、「冗談じゃない!」と思ったにもかかわらず、
今度は素直にその言葉に従おうと思ったのだ。
世の中は、もう、修理して使うという考え方は減ってきているのだろうか。
技術が進歩し、精密化するにつれ、直すことが難しくなっているのだろうか。
直すのではなく、取り替える、この考え方が今の主流なのだろうか。
新しい技術は素晴らしいと思うし、私も新しい物好きだ。
でも、古いものも好きなんだ。使えるものを途中で捨てることに、
抵抗感があるのだ。
その後、私の車のタイヤの空気は減っていない。
今日も快調に走っている。
狐につままれたような、パンク騒ぎだったが、
職場の人たちの支えが嬉しかった。
そして、タイヤの問題を解決してくれる、頼もしいお店に出会えた。
今から思えばいいことばかりだった。