末男の計画 〜夏の観察〜
2008年 04月 30日
「大変やー、きてきてー」と玄関で叫ぶ末男。
どうしたのかと、重い腰を上げて外に出ると、

自転車のかごにカニ。もずくがにと言うらしい。
「おれ、これ、こうて(飼って)夏の観察にする!」
といって、去年カブトムシを飼っていた飼育箱に移している。

足を伸ばせば20センチもある大物。
はー?夏の観察?
観察なら、今すればよい。夏までこの箱の中で生きていられる訳がない。
早く逃がしてやる様に諭したが、言うことを聴かない。
仕方なく一晩おいたが、翌朝には、足先が一本とれていた。
昨日、籠から移すときにひっかかってたからだろう。
このまま弱って、死んじゃうよ。今なら間に合うよと言い聞かせ、
やっと逃がしてやった。
その日の夕方、
「ちょっと来てー!大変なんやからー」と玄関から末男の声。
またかと思って外に出ると、

今度はフナ。
体調30センチほどのフナが二匹、あの飼育箱に入れられている。
「おれ、これ、こうて(飼って)、夏の観察にする!」
興奮気味の末男。
いや、このままやと、絶対明日の朝には死んでる。
と諭され、一匹は逃がしてやったが、
もう一匹は飼うと言い張って、動こうとしない。

ということで、今この時間も、あのフナはこんな状態で
(ちょっとした草を入れてあげてはいたけれど)
耐えているのです。
顔のアップの写真(痛々しくて載せることができません)を見ると、
とてもかわいく、胸が痛んできました。
明日、末男が登校するまでに、絶対逃がしてあげよう。
キャッチ & リリース、生きる糧としての釣りでない場合の
基本姿勢を教えてあげなければ。
あ、この魚、末男がつり上げたものではないのです。
近くの池で、おじいさんが釣っていたのを貰ったのです。