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ミシンその後

動かなくなったミシンをメーカー直営店に持ち込んだ。

部品を取り替える必要があるらしいが、型が古く、部品の生産は

とっくの昔に終了していて、修理は難しいといわれた。


お店の人は、分解したままの私のミシンを机からおろし、床に置き、

今売り出しのミシンの営業を始める。


「いやいや、私は新しいミシンを買いに来たのではないのですよ。

修理してもらおうと思っただけなのです。新しいミシンなら、前々から

欲しいと思っている他メーカーの物がありますので、・・・・」


などといえるわけもなく、

「新しいミシンを買う予算がありません(これは事実)ので。」と

お断りし、放り出された私のミシンを元に戻してくださいとお願いする。


「これはお預かりして、中古の部品が出たら修理することにしましょうか。」と

お店の人は提案されたが、「中古の部品などもうでないと、さっきおっしゃったのは

あなたでしょ。私のミシンを人質にして、新しいミシンを売るおつもり?」と

心の中でつっこみながら、


「いえ、これはとりあえず持ち帰ります。元に戻してください。」

と再度お願いする。


「では、もし部品が出たら、連絡しますので、電話番号とお名前をお書きください。」

とメモを差し出される。

まあ、これは仕方がないと応じる事にした。


おそらく、電話をいただけるのは、部品が出たからではなく、

新しいミシンをお安くしますので、またご来店ください。とセールスするためだろう。




手作り大好き人口は昔に比べ激減している。

十数万円をミシンに費やす人などほんの一握り。

私もそのお金がなくて、今、思案しているところ。

でも、買うかもしれないお客が、向こうから飛び込んできた。

私がお店の人でも、きっと同じ事をしてただろう。
by senbe-2 | 2006-08-24 00:59 | 縫い物 | Comments(0)

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