ジューンベリーとヒヨドリ
2012年 06月 05日
今年もジューンベリーは順調に実をつけてくれている。
そして、おそらく、ヒヨドリは毎日けたたましい鳴き声とともにやってきて、
赤くなった実から次々とついばんでいたのだろう。
きっとそうに違いない。
だって、いつまでたっても実が赤から紫に変わらないのだから。
もう少し紫色になったら収穫しようと思っているのに、
なかなか色が濃くならない。
子供たちを呼んで、2m越えの高さに成長した木にネットをかぶせて、
一安心した翌朝、わずかな隙間からネットの中へ潜り込んで
涼しい顔でついばむヒヨを発見。
きっちり隙間を閉じた翌朝、
今日こそは入れないはずだよん!と安心して窓からのぞくと、
目の前にいたのは、
ネットに絡んだヒヨ。

あらららら〜、ヒヨさん、昨日隙間があったところに、
突撃したのだろう、ネットの隙間を閉じたその場所でもがいていた。
木の前の地面では、もう1羽が悲しそうな鳴き声で鳴きながら、
見守っている。
わたしは朝ご飯とお弁当を同時進行で作っている最中のことだったので、
救出作戦は夫に。
いえ、お弁当を作っていなくても、正直言って、頼んでいたと思う。
ネットにジョキジョキとはさみを入れ、
絡みを外してもらったヒヨは、
無事、羽ばたいていった。
おじさん、ありがとう!ってヒヨは思っただろうか?
そしてその翌日には、ジューンベリは見事に色づいた。
ネットをかぶせて2日で赤い実は紫色に変わったのだ。
今まで、ヒヨがかなりの量の実を食べていたのは、
想像に難くない。
昨年よりは少ないけど、そこそこの実を収穫することができた。
ジャムにしたら3瓶と少し。
あと一回収穫したら、ネットを外してヒヨにも食べさせてあげようと思う。
ジューンベリーを植えたのは人間だけど、
実を付けたのはジューンベリーと大地のおかげ。
分け合って食べたい。