備前焼つづきで・・・
2007年 10月 13日
備前焼は好きで、もう、20年以上のお付き合い。
行き先はいつも同じ。
初めて備前を訪れた時、たまたま入ったお店で、
笑顔が素敵で、お話上手な陶芸家に出会った。
作業場へ案内され、おいしいお茶をごちそうになる。
そのお茶がまたおいしい。
きっと、忙しいだろうに、私たち相手に、世間話。
話も楽しいし、お茶もおいしいしで、ついつい長居をしていた。
いつ行っても、いつも同じ笑顔。
なんだかとても癒されて、備前焼を見に行っているのか、
この方に会いに行ってるのか・・・半々くらい。
この方、花器や食器はもちろん作られていたけど、
他に、いろんな動物の置物も作られる。
鯉や、龍など、大きな作品もあった。
それに、毎年、干支の置物をたくさん作られていた。
ある時、お孫さんが土ひねりをした作品が置いてあった。
怪獣だったとおもう。
これくらいなら、私もできるかな・・・なんて思って、
その場でさせてもらったのがコレ。
次にいつ訪れるかもわからない私の作品を、
ちゃんと登り窯に入れて、焼いてくださった。
再訪したのは1年後くらいだったかな。
「二人くらい、この怪獣が欲しいって言われるお客さんがいたよ。」
と話してくださった。
うそでも嬉しい一言だった。
この方が作られた作品で、ずーっと欲しいと思っていたけど、
高くて手が届かなかったものがある。
干支のひとつ、うさぎの置物。
うさぎの年には、山ほど並んでいたうさぎが、
訪れるたびに減っていく。
欲しいけど、お金がない。
ある時、一匹もいなくなっていて、
次の卯年には絶対買おうと決心した。
「この次の卯年には買いますから・・・」
と話をしたら、
「次の卯年に作れるかどうか・・・。
実は、ばあさんが、しまっとるのが、あるんじゃあ。」
と言いながら、うさぎちゃんを出してきてくださった。
焼の感じもすごくいい、立派なうさぎちゃん。
その時不在だった、奥様(ばあさん)に、無断で買うことに、
申し訳ない気がしたが、どうしても欲しくて、買ってしまった。
子供が生まれ、子育て中は、なかなか出かけることがなく、
数年前に訪れた時は、体調を崩されていた。
一度は入院もされたようだが、その時は、体に不自由がありながらも、
仕事に復帰されていた。
そして、今回は、もう、お店が閉まっていた。
看板はあがっているので、近くの別のお店にはいって、
ご様子を尋ねてみることに。
今は入院していて、奥様が亡くなられたと知った。
うさぎちゃん、大切にします。
行き先はいつも同じ。
初めて備前を訪れた時、たまたま入ったお店で、
笑顔が素敵で、お話上手な陶芸家に出会った。
作業場へ案内され、おいしいお茶をごちそうになる。
そのお茶がまたおいしい。
きっと、忙しいだろうに、私たち相手に、世間話。
話も楽しいし、お茶もおいしいしで、ついつい長居をしていた。
いつ行っても、いつも同じ笑顔。
なんだかとても癒されて、備前焼を見に行っているのか、
この方に会いに行ってるのか・・・半々くらい。
この方、花器や食器はもちろん作られていたけど、
他に、いろんな動物の置物も作られる。
鯉や、龍など、大きな作品もあった。
それに、毎年、干支の置物をたくさん作られていた。
ある時、お孫さんが土ひねりをした作品が置いてあった。
怪獣だったとおもう。
これくらいなら、私もできるかな・・・なんて思って、
その場でさせてもらったのがコレ。
次にいつ訪れるかもわからない私の作品を、
ちゃんと登り窯に入れて、焼いてくださった。
再訪したのは1年後くらいだったかな。
「二人くらい、この怪獣が欲しいって言われるお客さんがいたよ。」
と話してくださった。
うそでも嬉しい一言だった。
この方が作られた作品で、ずーっと欲しいと思っていたけど、
高くて手が届かなかったものがある。
干支のひとつ、うさぎの置物。
うさぎの年には、山ほど並んでいたうさぎが、
訪れるたびに減っていく。
欲しいけど、お金がない。
ある時、一匹もいなくなっていて、
次の卯年には絶対買おうと決心した。
「この次の卯年には買いますから・・・」
と話をしたら、
「次の卯年に作れるかどうか・・・。
実は、ばあさんが、しまっとるのが、あるんじゃあ。」
と言いながら、うさぎちゃんを出してきてくださった。
焼の感じもすごくいい、立派なうさぎちゃん。
その時不在だった、奥様(ばあさん)に、無断で買うことに、
申し訳ない気がしたが、どうしても欲しくて、買ってしまった。
子供が生まれ、子育て中は、なかなか出かけることがなく、
数年前に訪れた時は、体調を崩されていた。
一度は入院もされたようだが、その時は、体に不自由がありながらも、
仕事に復帰されていた。
そして、今回は、もう、お店が閉まっていた。
看板はあがっているので、近くの別のお店にはいって、
ご様子を尋ねてみることに。
今は入院していて、奥様が亡くなられたと知った。
うさぎちゃん、大切にします。
Commented
by
minazuki-3 at 2007-10-14 12:57
ご夫婦で仲良く備前焼きめぐり、素敵ですね。
思い出の品もあって、温かい思い出ですね。
淋しい事もあったのですね。。。
senbe-2さんの作品は東南アジアっぽい感じで、味わいありますね。
焼き物って難しいですよね。
焼いた事ありますが、なかなか立派な出来上がりですね。
↓お気に入りの表札が楽しみですね。
思い出の品もあって、温かい思い出ですね。
淋しい事もあったのですね。。。
senbe-2さんの作品は東南アジアっぽい感じで、味わいありますね。
焼き物って難しいですよね。
焼いた事ありますが、なかなか立派な出来上がりですね。
↓お気に入りの表札が楽しみですね。
0
Commented
by
senbe-2 at 2007-10-15 09:40
minazukiさん、
私の作品、心のどこかで、怪獣ブースカ(知らないでしょう?)を意識しながら、スターウォーズの影響が出てるんじゃないかと思います。このときは何せ、可愛い怪獣が欲しかったんです。
おっしゃるとおり、焼き物は難しいです。
ただ、単に美しいだけでは、用を足さず、花を生けたり、料理をのせたりして、初めて完成するわけで、それを想像しながら、また、使いよいという実用性も必要で、ほんとにいいと思えるモノに出会えることはまれです。
表札、もうできあがってきたんです。
名前が入っているのでお見せできないのが残念です。
今度玄関に取り付けたら、遠目で写真を撮ってみますね。
私の作品、心のどこかで、怪獣ブースカ(知らないでしょう?)を意識しながら、スターウォーズの影響が出てるんじゃないかと思います。このときは何せ、可愛い怪獣が欲しかったんです。
おっしゃるとおり、焼き物は難しいです。
ただ、単に美しいだけでは、用を足さず、花を生けたり、料理をのせたりして、初めて完成するわけで、それを想像しながら、また、使いよいという実用性も必要で、ほんとにいいと思えるモノに出会えることはまれです。
表札、もうできあがってきたんです。
名前が入っているのでお見せできないのが残念です。
今度玄関に取り付けたら、遠目で写真を撮ってみますね。
Commented
by
L3M0N at 2007-10-15 16:34
備前焼みたいな釉薬がない焼きものもいいよね。
(いや、ほんとはあるのかもしれないけれど、その、素焼きっぽいっていう意味...)
怪獣が笑えるよ。(笑)
なかなかいい味だしてるよ。
うさぎとは別々に置いて、演出してほしいと思ったのだけれど、いつも並べて置いてるのかな。
そうか、お店を閉めてしまわれているのは残念だったね。
ほんと、うさぎちゃんを大切にしていきたいね。
下のマグカッブはかわいいけど、口当たりがね...やっぱりガラスのがいいよね。箸立てになら全然問題ないけれど。
今度は割らないようにしないとだね。
あたしも週末に田舎の村の市で焼き物(塩とかはちみつとか入れるやつ)を買ったよ。
でも、鶏の絵がついてる、ポッピーなやつ。(笑)
(いや、ほんとはあるのかもしれないけれど、その、素焼きっぽいっていう意味...)
怪獣が笑えるよ。(笑)
なかなかいい味だしてるよ。
うさぎとは別々に置いて、演出してほしいと思ったのだけれど、いつも並べて置いてるのかな。
そうか、お店を閉めてしまわれているのは残念だったね。
ほんと、うさぎちゃんを大切にしていきたいね。
下のマグカッブはかわいいけど、口当たりがね...やっぱりガラスのがいいよね。箸立てになら全然問題ないけれど。
今度は割らないようにしないとだね。
あたしも週末に田舎の村の市で焼き物(塩とかはちみつとか入れるやつ)を買ったよ。
でも、鶏の絵がついてる、ポッピーなやつ。(笑)
Commented
by
senbe-2 at 2007-10-15 19:29
レモンちゃん、
備前には釉薬はかかってないよ。焼の温度とかの状況次第で、ツルッとした焼きになることもあるようです。後は、薪の灰がかかって、茶色くツルッと色づいたり、わらをのせておいて、模様をつけたりと、変化が楽しめます。
怪獣とうさぎ、考えてみたら雰囲気が全然違うよね。
共通するのは備前焼ってことだけだものね。(笑)
どちらも、いつもしまい込んでます。
ふと思いついて、出しては見たけど、こわされるのが恐くて、
今は、いちばん安全であろう下駄箱の上です。
これからは別々に飾るよ。
この怪獣には名前があるのよ。
私もすっかり忘れてたんだけど、
怪獣の後頭部に、「トンダイル」って書いてるの。
何の意味だか・・・?さっぱりわかりません。
私のすることだから、昔だって、ええかげんなもんです。
備前には釉薬はかかってないよ。焼の温度とかの状況次第で、ツルッとした焼きになることもあるようです。後は、薪の灰がかかって、茶色くツルッと色づいたり、わらをのせておいて、模様をつけたりと、変化が楽しめます。
怪獣とうさぎ、考えてみたら雰囲気が全然違うよね。
共通するのは備前焼ってことだけだものね。(笑)
どちらも、いつもしまい込んでます。
ふと思いついて、出しては見たけど、こわされるのが恐くて、
今は、いちばん安全であろう下駄箱の上です。
これからは別々に飾るよ。
この怪獣には名前があるのよ。
私もすっかり忘れてたんだけど、
怪獣の後頭部に、「トンダイル」って書いてるの。
何の意味だか・・・?さっぱりわかりません。
私のすることだから、昔だって、ええかげんなもんです。
by senbe-2
| 2007-10-13 11:16
| お気に入り
|
Comments(4)