備前焼つづきで・・・

備前焼は好きで、もう、20年以上のお付き合い。

行き先はいつも同じ。

初めて備前を訪れた時、たまたま入ったお店で、

笑顔が素敵で、お話上手な陶芸家に出会った。

作業場へ案内され、おいしいお茶をごちそうになる。

そのお茶がまたおいしい。

きっと、忙しいだろうに、私たち相手に、世間話。

話も楽しいし、お茶もおいしいしで、ついつい長居をしていた。

いつ行っても、いつも同じ笑顔。

なんだかとても癒されて、備前焼を見に行っているのか、

この方に会いに行ってるのか・・・半々くらい。


この方、花器や食器はもちろん作られていたけど、

他に、いろんな動物の置物も作られる。

鯉や、龍など、大きな作品もあった。

それに、毎年、干支の置物をたくさん作られていた。


ある時、お孫さんが土ひねりをした作品が置いてあった。

怪獣だったとおもう。

これくらいなら、私もできるかな・・・なんて思って、

その場でさせてもらったのがコレ。

f0088647_10592395.jpg


次にいつ訪れるかもわからない私の作品を、

ちゃんと登り窯に入れて、焼いてくださった。

再訪したのは1年後くらいだったかな。

「二人くらい、この怪獣が欲しいって言われるお客さんがいたよ。」

と話してくださった。

うそでも嬉しい一言だった。




この方が作られた作品で、ずーっと欲しいと思っていたけど、

高くて手が届かなかったものがある。

干支のひとつ、うさぎの置物。

うさぎの年には、山ほど並んでいたうさぎが、

訪れるたびに減っていく。

欲しいけど、お金がない。

ある時、一匹もいなくなっていて、

次の卯年には絶対買おうと決心した。

「この次の卯年には買いますから・・・」

と話をしたら、

「次の卯年に作れるかどうか・・・。

実は、ばあさんが、しまっとるのが、あるんじゃあ。」

と言いながら、うさぎちゃんを出してきてくださった。

f0088647_111545.jpg


焼の感じもすごくいい、立派なうさぎちゃん。

その時不在だった、奥様(ばあさん)に、無断で買うことに、

申し訳ない気がしたが、どうしても欲しくて、買ってしまった。


子供が生まれ、子育て中は、なかなか出かけることがなく、

数年前に訪れた時は、体調を崩されていた。

一度は入院もされたようだが、その時は、体に不自由がありながらも、

仕事に復帰されていた。


そして、今回は、もう、お店が閉まっていた。

看板はあがっているので、近くの別のお店にはいって、

ご様子を尋ねてみることに。


今は入院していて、奥様が亡くなられたと知った。


うさぎちゃん、大切にします。
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Commented by minazuki-3 at 2007-10-14 12:57
ご夫婦で仲良く備前焼きめぐり、素敵ですね。
思い出の品もあって、温かい思い出ですね。
淋しい事もあったのですね。。。
senbe-2さんの作品は東南アジアっぽい感じで、味わいありますね。
焼き物って難しいですよね。
焼いた事ありますが、なかなか立派な出来上がりですね。

↓お気に入りの表札が楽しみですね。
Commented by senbe-2 at 2007-10-15 09:40
minazukiさん、
私の作品、心のどこかで、怪獣ブースカ(知らないでしょう?)を意識しながら、スターウォーズの影響が出てるんじゃないかと思います。このときは何せ、可愛い怪獣が欲しかったんです。

おっしゃるとおり、焼き物は難しいです。
ただ、単に美しいだけでは、用を足さず、花を生けたり、料理をのせたりして、初めて完成するわけで、それを想像しながら、また、使いよいという実用性も必要で、ほんとにいいと思えるモノに出会えることはまれです。

表札、もうできあがってきたんです。
名前が入っているのでお見せできないのが残念です。
今度玄関に取り付けたら、遠目で写真を撮ってみますね。
Commented by L3M0N at 2007-10-15 16:34
備前焼みたいな釉薬がない焼きものもいいよね。
(いや、ほんとはあるのかもしれないけれど、その、素焼きっぽいっていう意味...)
怪獣が笑えるよ。(笑)
なかなかいい味だしてるよ。
うさぎとは別々に置いて、演出してほしいと思ったのだけれど、いつも並べて置いてるのかな。

そうか、お店を閉めてしまわれているのは残念だったね。
ほんと、うさぎちゃんを大切にしていきたいね。

下のマグカッブはかわいいけど、口当たりがね...やっぱりガラスのがいいよね。箸立てになら全然問題ないけれど。
今度は割らないようにしないとだね。

あたしも週末に田舎の村の市で焼き物(塩とかはちみつとか入れるやつ)を買ったよ。
でも、鶏の絵がついてる、ポッピーなやつ。(笑)
Commented by senbe-2 at 2007-10-15 19:29
レモンちゃん、
備前には釉薬はかかってないよ。焼の温度とかの状況次第で、ツルッとした焼きになることもあるようです。後は、薪の灰がかかって、茶色くツルッと色づいたり、わらをのせておいて、模様をつけたりと、変化が楽しめます。
怪獣とうさぎ、考えてみたら雰囲気が全然違うよね。
共通するのは備前焼ってことだけだものね。(笑)
どちらも、いつもしまい込んでます。
ふと思いついて、出しては見たけど、こわされるのが恐くて、
今は、いちばん安全であろう下駄箱の上です。
これからは別々に飾るよ。

この怪獣には名前があるのよ。
私もすっかり忘れてたんだけど、
怪獣の後頭部に、「トンダイル」って書いてるの。
何の意味だか・・・?さっぱりわかりません。
私のすることだから、昔だって、ええかげんなもんです。
by senbe-2 | 2007-10-13 11:16 | お気に入り | Trackback | Comments(4)

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