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今年のとんど

毎年、この時期の日曜日にはとんどを立てて、14日の夜に火をつけるというのが、
習わしでした。
とんどは14日と昔から決まっているのだと、村の長老が言えば、
誰も逆らえず、15日が成人の日でなくなっても、
しっかり14日に執り行ってきたのでした。
ところが今年は、立てた日の3時に火をつけるということになりました。
一番がっかりしたのは末男。
夜にやるからこそええのに。昼間にやっても何も楽しくない。
確かにそう。
神社の火をたいまつにもらって、
会場まで運ぶ炎の行進や、
メラメラと燃え上がる炎は、暗がりの中だからこそ幻想的で美しい。
子どもにとっても、夜に遊んでも大人たちに怒られない貴重な1日だった。
それだけに、昼間に行うと聞いた時の末男の落胆は大きかった。


でも、当番で火の守りを夜中までするのは、さすがに辛い。
それが平日ならなおさら。
それを身をもって経験している大人は、仕方ないなと受け入れた。

この日曜日、私は仕事だったので、
とんど作りも火付けも、夫が参加。
私が帰宅した時は、焚き火くらいの大きさになっていました。
それでも神様の火に体を炙って、病気をしませんようにと
お願いしてきました。

今になって思うのは、これまで風邪も含めて、大きな病気にならずにすんだのは、
毎年とんどの火にあたって、その空気を吸っていたからじゃないかと。
炭焼きに病人なしって言いますからね。

過去のとんど
よかったら覗いてみてください。
末男が小学5年生の時です。
Commented by yukarim at 2016-01-12 15:52 x
へぇ、そちらでは夜にやるものなんだね。
私の子供の頃、地域にそんな風習はなかったと思うし、
松本だったか、新潟だったか、はたまた南行徳だったか、小学校の校庭でやってたよ。昼間。主催者側じゃないから、よく覚えてないんだけど、枝に紅白のおもちをつけて焼いたような記憶がある。
しめ飾りを燃やすのもやってたなぁ。
最近はやってるところがわからず、何年か分のしめ飾りを昨年まとめて燃えるゴミに捨てた。なんか罰当たりな気がしたけど、しょうがないよね。
Commented by senbe-2 at 2016-01-12 17:14
yukarim、
夜にやりますよ。大きな木をゴロッと入れるので、
なかなか燃え尽きないのですよ。元々は小正月の行事で各地にあったんじゃないかなあ。やるには広い場所がいるから田舎じゃないと難しいと思います。小学校の校庭でやるというのもうなづけますね。神社ではやってますよね。おみくじもその時に燃やすんじゃないでしょうか。

実家の方ではなかったので、毎年父が、しめ飾りを庭で燃やして、
その灰を家の周りにまいていました。こうすると家を守ってもらえるとか言いながら。
ゴミに出すのは心苦しいし、かといって野焼きをするわけにもいかず、
マンションだと特にそうですね。
とんどは作るのが大変ですが、ないとまた困ることもあるということですね。
Commented by レモン at 2016-01-27 19:51 x
「村の長老が...」っていうの。
いや、なんかいいね。

末男くんは、夜がいいとか、まだとんどに興味があるんだね。
もうすっかりそういうものには冷めている年齢かと思ってた。

昼でも夜でも、まだ行事が続いているだけ立派。
地域のこういう行事は、いまや本気で無病息災を願うっていう想いよりも、地域活動の一環でボランティア色が強いところもあるから、みんなが忙しくしてるいま、続けて行くことだけでも大変なことだよ。
Commented by senbe-2 at 2016-01-27 21:35
レモンちゃん、
末男はね、田舎暮らしが好きなんです。都会に魅力を感じていないようで、ここより、レモンちゃんの実家辺りに住みたいそうです。
ここでも十分田舎ですが、もっと田舎がいいと。
とんども祭りも好きなようです。
都会に憧れる年頃かと思っていましたが、変に年寄りじみているというか、今時はそういう若者も多いらしいです。
全国どこにでも行きたい長子とはえらい違いです。

とんどは田舎でもやらなくなった地区も多いのです。
同じ村でも続けているのは数えるほどです。
できるうちは、続けたいです。末男たち若い人たちが田舎に残れば、
案外続くんじゃないかと思うけれど、どうでしょうね。
by senbe-2 | 2016-01-11 19:03 | 生活 | Comments(4)

日々の小さな幸せを綴っています


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